というわけで、上位3位の発表です。
「ましろのおと」/羅川真理茂

2009年に長期連載しゃにむにGOを無事完結させた羅川真理茂が
2010年はなんと青年誌連載と言うことで驚きました。
ただ、掲載紙を移しても芯に流れるものは同じと言いますか、
なんというか、引き込まれるという点では変わりありません。
三味線を天才的に操る主人公と、そのライバル達という
わかりやすいお話ですが、なにかわくわくさせるものがあります。
スポーツと違い、題材が「音楽」であるため、
一部には厳しい批評も見られるのですが、
(音楽に関しては変なこだわりがある方が多いようです)
そこにこだわると本質を見落としてしまいます。
一人の少年の成長期として、しゃにGO同様に見守って行きたい作品です。
ただ・・・第1話。元々長編の読み切りとして書かれたこれが
あまりの完成度の高さに逆に浮いてしまっていて、
連載が始まった後の話がちょっと軽く感じてしまうのが残念といえば残念です。
他にも、今年は1冊ものを2冊出しましたね。
「朝がまたくるから」「チムアポート」

そして、まさかのあの作品の定期連載化。
「いつでもお天気気分」

第1話は12年前という不定期連載ものが
なぜ今になって月1連載化なのかと驚きましたが、
こちらは逆に普通の高校生の日常まんがですので、
気楽に楽しめて良いと思います。特に御堂さんが良いと思います。
第2位です。
「わさんぼん」/佐藤両々

元々好きな4コマ作家さんですが、この作品は特に良いです。
子供の頃に食べた葬式まんじゅうが忘れられずに、
一途に和菓子職人を目指す主人公が、アホというか純粋というか
感情に素直に従って行動するので見ていてほほえましいです。
それでいて和菓子職人の裏側も少しだけわかって、
文化に触れている気にもなります。気になるだけかもしれませんが。
この方の作品の登場人物は皆一癖も二癖もあるんですが、
性格的にも難のある人が多いのですが、不思議と嫌みがありません。
和菓子工房なんて実際は上下関係だったりとか、
しがらみとかあるんでしょうけど、そういうものを書きながらも
嫌みに感じさせないところがこの方の魅力なのかもしれません。
「そこぬけRPG」

そういう意味では、おかしな人ばかりがいるこちらも、
相変わらず何も変わらないまま楽しく続いてますね。
「天使のお仕事」

こちらは無事に完結しました。予想できたようなできなかったようなラスト。
産婦人科の看護士という、えもすれば重くなりそうなテーマですが、
シリアスにならないように、しかしテーマから逃げもせず
書ききったなぁという感じがしました。
そして第1位。
1.「恋愛ラボ」/宮原るり

今一番推している作品かもしれません。
勢いと2011年度への期待も込めて1位としました。
お嬢様女子校の生徒会がこっそり恋愛研究をする、という
どたばたした作品ですが、メイン5人のキャラクターが
しっかりしていて、見ていて本当に楽しいです。
1巻を読まないとこの作品のおもしろさがわからない、とも言えます。
1巻でようやく主人公5人が出そろいますので。
4コマということでそれほど話題には上がらない作品ですが、
4コマだからと言って敬遠するのは本当にもったいないです。
是非一度読んでみてください。きっと中学生くらいの頃って
ある意味みんなこんな感じだったんじゃないでしょうか。
「みそララ」

こちらは、新米社会人のお話です。
どちらかというと地味なお話なのですが、
ここに来てようやく円熟というか、人物達の絡みが強くなってきて
面白くなってきました。今後どうなっていくのか、
こちらも楽しみな作品です。
というわけで、2010年のベストをご紹介致しました。
相変わらずすごく偏りのあるベストですが、
この中から一つでもお気に入りが生まれるとすれば、
非常に嬉しく思います。
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